ブラックロック、ビットコイン利回り型ETF「BITA」の上場が間近に?0.65%の手数料で競争激化

ブラックロックが仕掛ける新型ビットコインETFの特徴

世界最大級の資産運用会社ブラックロックが、ビットコイン市場に新たな選択肢を投じようとしています。「iShares Bitcoin Premium Income ETF」と名付けられたこのETFは、従来のスポットビットコインETFとは異なり、単なる値上がり利益を狙うのではなく、保有している間に定期的な収入を得る仕組みが特徴です。具体的には、コールオプション(売却権)を戦略的に売却することで、追加の利益を生み出す「カバードコール戦略」を採用しています。これは株式市場ですでに広く使われている手法をビットコイン投資に適用したものです。

ナスダック取引所への上場を予定しており、ティッカーシンボルは「BITA」となります。すでに1月に概要が公開されていましたが、最近になって米証券取引委員会(SEC)への修正申請が進んでおり、市場参入が現実味を帯びてきました。

手数料競争が激化するビットコインETF市場

今回明かされた重要な情報の1つが、このETFの手数料設定です。BITAは年間0.65%の運用手数料を設定することが判明しました。この数字は、同様のカバードコール戦略を使う他のビットコインETFと比べて、かなり競争力があります。既存の大型商品では0.95%や0.99%といった手数料が設定されており、BITAがそれより低い水準で市場参入を目指していることは明白です。

手数料の差は、長期保有する投資家にとって大きな差になります。例えば、1000万円を投資した場合、年間の手数料の差は数万円にも及びます。ブラックロックは、より低い手数料で投資家を引き付け、市場シェアを獲得しようとする戦略を見せています。同社はすでに「iShares Bitcoin ETF(IBIT)」で約4.7兆円の運用資産を集めており、その信頼と規模を背景に、さらなる商品展開を加速させています。

ゴールドマン・サックスとの上場競争とETF市場の活況

業界アナリストの間では、BITAの上場時期について注目が集まっています。複数の修正申請が進められている背景には、市場投入のタイミング争いがあるとみられます。実はゴールドマン・サックスも同様のビットコイン関連ETFの上場を準備中とされており、7月1日前後での市場登場が予想されています。つまり、ブラックロックは「ゴールドマンより先に市場に出したい」という競争心から、上場準備を急ピッチで進めているという見方が有力です。

このような大手企業の積極的な参入は、ビットコイン投資の環境が大きく変わってきたことを示唆しています。かつては仮想通貨取引所での直接購入が主流でしたが、今では従来の投資家も参加できる上場投資信託(ETF)経由での投資が一般的になりつつあります。特にカバードコール戦略を組み込んだ利回り型のETFは、市場が成熟する過程での新しい選択肢として機能しており、多くの投資家にとって魅力的な商品になる可能性があります。手数料競争と機能競争が同時進行する中で、ビットコイン投資市場はさらに拡大と活性化が進むと予想されます。

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