テザーのUSDT、10年超ぶりにビットコインで再展開へ
Tether系プロジェクトのUtexoは2026年10月、USDTをビットコイン上で発行する計画だ。RGBで取引情報を非公開化し、BTCとの直接交換や担保融資も可能にする構想で、日本の利用者にも保管・決済手段の選択肢が広がる。
確認できた事実:Utexoが今月のUSDT発行を計画
結論として、TetherのステーブルコインUSDTは、Tetherが支援するUtexoを通じて2026年10月にビットコイン上へ戻る計画だ。
USDTは2014年にビットコインのOmniプロトコルで始まり、その後はEthereumやTronが主要な発行先となった。Utexoは2025年設立のプロジェクトで、取引所、ウォレット、決済事業者向けにAPI、SDK、クラウドを提供し、ビットコイン上でのUSDT利用を支える。Tetherのパオロ・アルドイノCEOもXで「coming home」と表現し、再展開を示した。
USDT on Bitcoin. It's coming home https://t.co/JnUo8og7Vv
— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) 2026年9月24日
Utexoによると、主な用途はUSDTのプライベート送金、ネイティブBTCとUSDTの直接交換、ビットコインを別チェーンのトークンへ変換せず担保にする融資である。
日本の読者への影響:BTCとドル連動資産の接続が変わる可能性
結論として、日本の利用者にとっては、ビットコインを担保にしたUSDT利用や、取引所を経由しない交換の選択肢が増える可能性がある。
UtexoはRGBプロトコルのクライアント側検証を使い、取引の詳細をビットコインの公開台帳に大部分記録しない設計を採用する。UTXOとは、ビットコイン取引後に残る未使用の取引出力であり、RGB資産の所有権をこの単位に結び付ける。EthereumやTronの口座残高型モデルとは異なり、当事者間の詳細情報をオフチェーンで扱い、ビットコインの台帳は所有権の暗号学的な証明に使う構想だ。
一方、プライバシーは完全な匿名性を意味しない。Utexoは制裁対象や違法行為と関連するUTXOをブラックリスト化する方針で、アドレスそのものを凍結する方式とは異なる。日本で実際に利用する場合は、対応する取引所やウォレットの有無、本人確認、各サービスの利用規約、税務上の取扱いを確認する必要がある。
helloBTC編集部の整理と今後の注目点:実装状況と運用ルールが焦点
結論として、今回の発表はUSDTのビットコイン回帰だけでなく、BTCを基盤にしたステーブルコインの決済・融資インフラを試す動きとして注目される。
今後は、Utexoが予定どおり発行を開始するか、どの取引所・ウォレット・決済事業者が対応するかを確認したい。Lightning Networkへの拡大も計画されているが、初期段階では実装時期や利用条件は確定していない。RGBでは取引情報を各当事者が検証するため、利用者は対応ソフトの安全性、バックアップ方法、資産復旧手段を慎重に確認すべきだ。また、公開台帳に情報が少ないことと、規制・コンプライアンス上の追跡が不要になることは同義ではない。
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