ArbitrumがPaxosのUSDG陣営に参加、ステーブルコイン収益を共有へ

Arbitrum、Paxos発行USDGの成長戦略に加わる

Ethereumのレイヤー2であるArbitrumは2026年10月、Paxos発行のステーブルコインUSDGを支援するGlobal Dollar Networkに参加した。日本の利用者には、DeFiでのUSDG流通拡大と、ネットワーク収益モデルの変化が重要だ。

確認できた事実:ArbitrumがUSDGのDeFi展開と収益共有を支援

Arbitrumは、Paxosが発行する米ドル連動型ステーブルコインUSDGを支援するGlobal Dollar Networkに参加した。USDGは2026年10月、Arbitrum上で展開を始めた。

Fluid、Morpho、GMX、Maple、Li.Fi、Gauntlet、Steakhouse、LayerZero、Krakenなどが取引、融資、決済の連携先となる。UniswapとFhenixも今後対応する予定だ。USDGはドル準備金で1対1に裏付けられ、複数ネットワークで流通額が30億ドルを超えている。

Global Dollar Networkは、USDGの準備資産から生じる収益を、普及に貢献するパートナーへ配分する仕組みを掲げる。Arbitrum上には約38億ドルのステーブルコインがあるが、その約60%はCircleのUSDCであり、従来はArbitrumが準備資産収益を直接受け取っていなかった。

ArbitrumDAOには、USDGの成長を戦略的優先事項とし、インセンティブ制度「DRIP」に1億ARBを追加し、財団資産でUSDGの流動性を支える提案が提出された。

日本の読者への影響:Arbitrum上のDeFi利用先と競争環境が変わる可能性

日本の利用者にとっては、Arbitrum上でUSDGを使えるDeFiサービスが増え、USDC以外の選択肢が広がる点が注目される。

ステーブルコインは、法定通貨の価値に連動する暗号資産である。USDGの普及が進めば、Arbitrum上の貸し借り、デリバティブ取引、決済で利用機会が増える可能性がある。一方、利回りや報酬が自動的に保証されるわけではなく、発行体の準備資産、スマートコントラクト、流動性、利用地域の規制を確認する必要がある。

Krakenがオンランプとオフランプを提供するため、法定通貨とUSDGの交換経路にも影響する。ただし、日本居住者が利用できる機能や取扱条件は、国内規制と各サービスの対応状況によって異なる。

helloBTC編集部の整理と今後の注目点:ステーブルコインの競争は発行量より収益配分が焦点

今回の動きは、ステーブルコインの競争が発行体だけでなく、チェーン、取引所、決済企業を含む分配ネットワークの争いへ広がっていることを示す。

OpenUSDにはMastercard、Visa、Stripe、Coinbase、Shopifyが関与し、欧州では37行がQivalisを支援している。Global Dollar Networkも150以上のパートナーを抱えており、流通拡大と準備資産収益を複数の参加者に配分するモデルが広がっている。

今後は、ArbitrumDAOが1億ARBの追加を承認するか、USDGの実際の流通量とDeFi利用がどこまで伸びるかを確認したい。投資家は報酬額だけでなく、USDGの準備資産の透明性、償還条件、各DeFiサービスのリスク、国内での利用可否を分けて判断する必要がある。

一次資料:DeFiLlama

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