ビットコインの6万3,000ドル台が重要な買い場となる可能性
6万3,000ドル付近に約51万5,000BTCが集中
Glassnodeの分析によると、ビットコインでは6万3,000ドル付近が買い手にとって重要な攻防ラインとなっている。この価格帯には約51万5,000BTCが集中しており、流通供給量の3%超に相当する。ビットコインは数週間にわたり6万〜6万7,000ドルの範囲で取引されており、6万3,000ドル付近は売買が集まりやすい価格帯となっている。
GlassnodeのEntity-Adjusted UTXO Realized Price Distribution(URPD)は、各価格帯で最後に移動したビットコインの数量を示す指標だ。各エンティティの保有残高を平均取得価格に割り当てることで、どの価格に供給が集中しているかを確認できる。6万1,000ドル付近にも約36万2,000BTC、供給量の2%超が存在する。なお、6万3,000ドル台を上回る集中帯は、5月にビットコインが高値を付けた7万8,000〜8万2,000ドルの範囲だけである。
200週移動平均線と価格がほぼ一致
ビットコインの200週移動平均線は現在6万3,657ドルで、ビットコイン価格は6万3,822ドルだった。200週移動平均線とは、過去200週間の週次価格の平均を示す長期指標である。両者がほぼ一致していることから、6万3,000ドル台では長期的な平均価格を意識した買いが入りやすい状況だとGlassnodeは分析している。
ただし、移動平均線や供給分布は将来の価格を保証するものではない。価格がこの水準を維持できるか、また下落時に6万1,000ドル付近の供給集中帯が支えとして機能するかが、今後の値動きを見るポイントとなる。
個人投資家と1,000BTC以上の大口が積み増し
Glassnodeの30日間Accumulation Trend Score(蓄積トレンドスコア)をウォレット規模別に見ると、現在は個人投資家が最も積極的に買い増している。さらに、1,000BTC以上を保有するクジラを含むすべてのウォレット規模で、蓄積傾向が確認された。個人投資家と大口投資家の双方が買いに動いている点は、6万3,000ドル付近で需要が広がっていることを示す材料である。
日本の投資家にとっては、ドル建ての6万3,000ドルを円換算した価格だけで判断するのではなく、為替レート、200週移動平均線、価格帯別の保有分布を合わせて確認することが重要だ。特定価格帯に保有者が集中すると、その水準は買い支えになる一方、価格が割れた場合には売りが重なる可能性もある。今回の分析は、6万3,000ドル台がビットコイン市場で需給の変化を見極める重要な観測地点になっていることを示している。
出典:CoinDesk
