XRPブリッジ攻撃で約20万ドル流出、偽入金を本物と誤認

XRPブリッジの脆弱性で約20万XRPが流出

偽の入金を認識して約20万XRPを流出

XRP Ledgerと別のブロックチェーンをつなぐXRPブリッジから、約20万XRP(当時の価値で約200,000ドル)が流出した。攻撃者は実際にはXRPを送金していないにもかかわらず、入金があったとブリッジに誤認させ、裏付けのないブリッジ版XRPを発行させた。その後、発行されたトークンを使って、準備金ウォレットに保管されていた本物のXRPを引き出した。

流出は8月9日19時16分(UTC)に始まり、ブリッジが停止されるまでの97分間に発生した。ブリッジは、片方のチェーンに預けた資産と同量のトークンを別のチェーン上で発行する仕組みである。今回の攻撃では、入金確認の欠陥によってこの裏付けが崩れた。

リレイヤーの多数承認をすり抜けた検証不備

今回の問題は、ブリッジの記録を監視して送金を承認するリレイヤーの処理にあった。28のリレイヤーのうち17が各払い出しを承認しており、仕組み上は過半数による正規の承認だった。しかし、リレイヤーのコードはブリッジ用メモを含む取引について、送金先アドレスを検証する前に処理していた。

その結果、準備金ウォレットにXRPを届けていない取引まで入金として登録された。ブリッジでは、預け入れたXRPを保管する準備金と、別チェーン上で発行するブリッジトークンの同価値性が重要である。入金先や実際の受取額を確認しない設計は、資産を保管する金庫と引換証を結び付ける仕組みそのものを弱体化させる。

運営元txがブリッジ停止とFBIへの申告を発表

運営元のtxは、XRP Ledger向けブリッジを停止し、脆弱なコードを特定して修正したと発表した。さらに、ブロックチェーン forensic specialists(資金追跡などを行う専門家)を起用し、FBIのインターネット犯罪苦情センターへ申告した。盗まれたXRPの大部分は、数時間以内に複数のアドレスへ移動したとオンチェーン上で追跡されている。

一方、被害を受けた保有者への補償方法について、txは現時点で説明していない。日本の投資家にとっても、ブリッジ利用時はスマートコントラクトの監査実績だけでなく、入金確認、引き出し承認、準備金の管理方法を確認することが重要だ。ブリッジ停止中は、関連トークンの移動や換金性が制限される可能性もあるため、公式発表と資金回収に関する更新を確認する必要がある。

出典:CoinDesk

目次