ポケモンカード市場が150億ドル規模へ、ブロックチェーンで取引を改革

ポケモンカード市場は150億ドル規模、暗号資産技術が流通を変える

ポケモンカード市場は100億〜150億ドル規模に拡大

ポケモンカード市場が、コレクションの枠を超えて大規模なオルタナティブ資産市場へ成長している。市場規模は調査会社や算定方法によって異なるものの、現在はおよそ100億〜150億ドルと見積もられている。

人気の高まりは小売現場にも表れている。カナダのコストコでは、1箱約100カナダドルの「Prismatic Evolutions」を求め、開店前から購入希望者が行列を作った。二次流通市場では、小売価格の数倍で出品されるケースもある。

著名インフルエンサーのローガン・ポールは、希少カード「ピカチュウ・イラストレーター」を1,6,500,000ドルで売却したと報じられた。ターゲットではトレーディングカードの売上高が前年比で約70%増加し、ウォルマートのオンラインマーケットプレイスでも売上が200%増加した。eBayでは2025年のカード売上高が26億2,0ドルに達した。

元記事の比較では、ポケモンカードの価値は年初来で28%上昇した一方、S&P500種株価指数は約13%上昇、ビットコインは29%下落したとされる。ただし、カードは銘柄ごとの希少性や状態で価格が大きく異なり、株式やビットコインと同じ性質の資産ではない点に注意が必要だ。

カード取引の遅さをブロックチェーンで解消

市場拡大の一方で、売買インフラは人気の伸びに追いついていない。コレクターはカードの価値を証明するため、鑑定に数週間から数カ月待ち、出品や購入、配送にも時間をかける必要がある。

こうした課題に対し、ATH Labsの「Deadstock」などのスタートアップは、高品質なカードを保管庫で管理し、その所有権をブロックチェーン上のデジタル資産として扱う仕組みを検討している。ブロックチェーンとは、取引履歴を分散して記録する技術であり、デジタル上で所有権を移転しやすくする可能性がある。

カードそのものを毎回発送せず、保管された現物に対応するデジタル資産を売買できれば、決済や所有権移転の効率化が期待できる。これは、現物資産をトークン化する「リアルワールドアセット」の一例といえる。

ただし、トークン化だけで市場が成立するわけではない。十分な買い手と売り手が集まる流動性、つまり希望する価格で売買しやすい環境が必要だ。既存市場であるeBayには、利用者数や出品数が生むネットワーク効果があり、新興サービスが対抗するには大きな課題が残る。

日本の投資家が見るべきカードトークン化の論点

日本の暗号資産投資家にとって、今回の動きは「現物コレクションとブロックチェーンの接続」を考える材料になる。トークン化によって、現物資産の所有権を小口化したり、国境を越えて取引したりできる可能性があるためだ。

一方で、デジタル資産を購入しても、現物カードの真正性、鑑定状態、保管方法、保険、償還条件が保証されるとは限らない。特に、トークン保有者が実際にカードを請求できるのか、発行者が破綻した場合に権利を守れるのかは、サービスごとに確認すべき重要事項である。

また、カード価格は人気、供給量、保存状態、鑑定会社の評価などに左右される。過去の上昇率だけを根拠に、ビットコインや株式と単純比較するのは危険だ。流動性が低いカードでは、評価額が高くても希望価格で売却できない場合がある。

ポケモンカードの事例は、ブロックチェーンが既存市場の非効率を改善できる可能性を示す一方、利用者、流動性、法的権利という市場の基盤が不可欠であることも示している。日本で関連サービスを利用する場合は、トークンの権利内容と事業者の信頼性を確認し、投機性の高い資産として慎重に判断する必要がある。

出典:CoinDesk

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