SpaceX、売上高78億ドルもビットコイン保有価値は5.4億ドル減

SpaceXが第2四半期決算を発表、ビットコイン資産価値は減少

SpaceXの売上高は78億ドルで市場予想を上回る

イーロン・マスク氏が率いる宇宙技術企業SpaceXは、上場後初となる第2四半期決算を公表した。売上高は78億ドルとなり、ウォール街の予想である69億ドルを上回った。打ち上げ事業、衛星通信サービス「Starlink」、AI関連事業の成長が業績を押し上げた。

純損失は前年同期の10億ドルから5億4,100万ドルへ縮小した。調整後EBITDAは35億ドルとなり、前年同期のおよそ3倍に増加した。EBITDAは本業の収益力を確認する際に使われる指標だが、最終的な利益とは異なる点に注意が必要だ。

保有ビットコイン18,712枚の評価額が16.4億ドルから11億ドルへ減少

SEC提出書類によると、SpaceXは四半期末時点で18,712BTCを保有していた。保有枚数は維持した一方、デジタル資産の価値は2025年末の16億4,000万ドルから、6月30日時点で11億ドルに減少した。

この評価額の減少は、同期間にビットコイン価格が33%下落したことと重なる。つまり、今回の「ビットコインで5億4,000万ドル超の損失」という見方は、保有枚数を売却したという意味ではなく、市場価格の下落によって保有資産の評価価値が低下したことを示すものだ。

巨額投資と株式売却解禁がSpaceX株とBTC市場に与える影響

SpaceXは第2四半期に184億ドルの設備投資を実施した。市場予想の130億ドルを大きく上回り、AIインフラへの投資を継続していることが明らかになった。高水準の投資は将来の成長を支える可能性がある一方、短期的にはキャッシュ負担として意識されやすい。

決算発表後、SpaceX株は時間外取引で6%下落し、118ドルとなった。通常取引では約10%上昇していたため、好調な売上高だけでなく、設備投資やビットコイン評価額も投資家の判断材料になったと考えられる。

また、8月6日には従業員と初期出資者が保有する約9億1,200万株が売却可能となる予定だった。これは市場で取引される株式数を増やす可能性があり、株価の需給を確認する重要な局面となる。日本の仮想通貨投資家にとっては、企業がビットコインを保有していても、その評価額は価格変動の影響を直接受ける点が重要だ。企業のBTC保有ニュースを見る際は、保有枚数、取得時期、評価額、売却の有無を分けて確認する必要がある。

出典:CoinDesk

目次