ビットコイン4日連続下落、スマートコントラクト銘柄が売り圧力に直面

ビットコイン下落とStrategy問題が市場センチメントを冷却

ビットコインは4日連続で下落し、24時間で2.5%値を下げて62,400ドル付近まで落ち込んだ。この下げ局面の背景には、複数の売却圧力が存在する。特に注目を集めているのは、マイケル・セイラー率いるStrategy(MSTR)という上場ビットコイン保有企業の動向だ。同社が発行した優先株STRC(配当金支払い型)が額面割れ状態に陥り、市場ではStrategyが保有するビットコイン売却を余儀なくされるとの懸念が広がっている。

さらに問題を深刻化させているのが、鉱山企業の経営難だ。ビットコインの生産原価が約78,000ドルと言われているなか、5ヶ月連続で相場がこれを下回っている状況が続いている。採算が合わなくなった弱小マイナーは売却圧力に追い込まれ、市場に追加の売り物が流入する状況が生まれている。これらの要因が相まって、ビットコインだけでなくイーサリアム(ETH)やXRP、ソラナ(SOL)といった大型銘柄も軟調に推移している。

スマートコントラクト銘柄とDeFi関連トークンの急速な値下がり

CoinDesk20指数は3.3%下落し、スマートコントラクト・プラットフォーム関連銘柄で構成される指数は4%の落ち込みを記録した。DeFi(分散型金融)関連銘柄も同様に軟調となっており、市場全体で売却が連鎖している。

デリバティブ市場を見ると、過去24時間で4億5,000万ドルを超すレバレッジポジションが強制決済(ロスカット)された。このほとんどはロング(買い)ポジションの損切りで、市場参加者が積極的にポジション圧縮を進めている証拠だ。オープンインタレスト(未決済建玉)はビットコイン・イーサリアムでほぼ変わらずとなっているが、ソラナ先物は7,000万トークンを超える高い水準を維持。XRP先物も昨年10月以来の高水準となっており、レバレッジ需要は依然として強い状態が続いている。

ファンディングレート(先物市場の資金調達レート)の多くがマイナスからフラットで推移しており、市場が弱気姿勢を強めていることを示唆している。ADA、XLM、BCHに至っては、マイナス20~30%の水準まで低下しており、ショート(売り)ポジションの有利性が高まっている。

オプション市場が52,000ドルまでの下げを警戒

ビットコイン・オプション市場では、プット(売却権)オプションの購入が急増している。今後数週間で52,000ドル以下への下げを想定したリスクヘッジが広がっており、市場参加者の防御姿勢がはっきりしている。

ボラティリティスキュー(オプション市場で反映される価格変動の非対称性)を見ると、1週間先のプットオプションが10%以上のボラティリティ・プレミアムで取引されている。これは下値への警戒心が高まっていることの直接的な表れだ。

一方で異色の上昇を見せているのがLABトークンだ。AI活用の研究・トレード機能を提供するLAB Terminalのネイティブトークンであり、過去7日間で57%の上昇を記録した。市場全体が下落する中、LABは今月92%の騰落率を記録。AI関連銘柄への投資家の強い需要が、仮想通貨市場のセンチメント分裂を象徴している。

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