ビットコイン長期保有者が売却ペース低下、強気シグナルが浮上

5年以上保有する「OG投資家」の売却活動が急速に減少

ビットコイン市場において重要な転換点が訪れた。過去2年間で最も低い水準まで売却活動が減少したのは、ビットコイン黎明期から保有を続ける「OG投資家」たちである。これらのレジェンド投資家は、最低でも5年以上コインを保有し続けた層を指す。オンチェーン分析データによると、OG投資家による90日間の平均売却量は962BTCまで低下し、2024年11月以来の最低水準に到達した。

2023年初頭から始まった強気相場では、過去最高水準の売却圧力がOG投資家から発生していた。特に昨年ビットコインが100,000ドルを超えた局面では、彼らは大量の利確売却を敢行した。5月2024年、2月2025年、9月2025年には、毎回売却ピークを形成し、単日で142,000BTCを超える売却が発生した局面もあった。こうした市場への圧力が大幅に軽減されたことは、ビットコイン相場にとって構造的な下支え要因となる可能性が高い。

現在の価格水準は損益分岐点、売却圧力の解放が終焉を迎える

ビットコインが現在約63,000ドル付近で推移している局面で、OG投資家の売却ペースが劇的に鈍化したのは決して偶然ではない。分析家たちが指摘するように、この価格帯は5年前に最高値でビットコインを購入した投資家たちにとっての損益分岐点となっているのだ。つまり、彼らが現在の価格水準で保有継続を選択することで、昨年ビットコインが100,000ドル超へ上昇する際に相場を抑制していた巨大な売却圧力が除去されることになる。

オンチェーン分析では「使用済みトランザクション出力(STXO)」というメトリクスを用いて、ブロックチェーン上のBTC移動を追跡する。5年間保有した古い資金が動くことは、ほぼ確実に利確売却か清算の兆候と見なされてきた。しかし今、その売却圧力が息絶えようとしている。OG投資家が保有継続を選択している現在、市場には売却サイドの圧力が大幅に軽減され、ビットコイン相場が下支えされる環境が整いつつある。

スポットETF流出鈍化と併せて底値形成の可能性が高まる

OG投資家の売却鈍化だけでなく、スポットETF市場からの資金流出も過去2週間で顕著に減速している。この二つの要因が重なることで、ビットコイン相場は構造的なフロアを形成する条件が整いつつある。長期保有者の売却継続よりも保有継続の判断が優位になった局面では、市場の基盤となる売却圧力が消滅することを意味する。

相場分析の観点から、売り圧力の弱化は買い圧力の相対的な強化につながる。OG投資家たちが過去2年で築いた膨大な含み益をあえて現金化しない選択をした現在、市場にはロングポジションを保有する基盤が形成される。2024年から2025年にかけて繰り返された激しい利確売却の波が収束し、市場参加者による安定的な保有姿勢へシフトしたことで、ビットコイン相場は新たな上昇局面への準備が完了しつつあるのだ。

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