銃を突きつけて暗号資産を奪った計画的な犯行
テキサス州の兄弟が2025年9月、ミネソタ州の一家に銃を突きつけ、暗号資産(仮想通貨)として800万ドル(約12億円)を強奪する事件を起こした。容疑者のイザイア・アンジェロ・ガルシアとレイモンド・クリスチャン・ガルシアは、被害者とその家族に対して銃火器を使用して脅迫し、オンラインウォレットやハードウェアウォレット(秘密鍵を保管するデバイス)から暗号資産の送金を強制した。被害者の妻と息子は家に9時間以上監禁されたまま、被害者本人は3時間離れた別荘に連行され、脅迫下で多額の送金を余儀なくされたのである。この事件は被害者の息子の緊急通報がワシントン郡保安官事務所に通じたことで発覚し、現場に残されたライフルとショットガン、監視カメラ映像などの証拠により兄弟の逮捕に至った。
有罪認否と急増する暗号資産狙いの暴力犯罪
ガルシア兄弟は2026年6月20日、商業活動への暴力的妨害(武装強盗罪)について有罪を認めた。両被告は最長20年の連邦刑務所での懲役に直面することになり、800万ドル以上の被害弁償に同意している。米国司法省のダニエル・ローゼン弁護士は「本日の有罪認否は、被告人らの選択に対する責任を追及する我々のコミットメントを反映している」と述べた。この事件の有罪認否は、暗号資産所有者を狙う犯罪者に対する米国の検察の世界的な戦いにおいて重要な成果となっている。実は暴力的な暗号資産盗難は世界的に増加傾向にあり、2025年には暗号資産関連の襲撃と誘拐事件が前年比75パーセント増加している。2026年の最初の4か月間だけで、このような攻撃による推定損失額は既に1億100万ドル(約150億円)に達しているという深刻な状況である。
配送員に偽装して侵入する新手の詐欺手口が横行
同じくミネソタでの事件から数か月後の5月、米国当局は少なくとも650万ドルを盗んだ疑いのある3人の男に対する起訴状を明かした。この事件では容疑者らが配送業者になりすまして住宅に侵入し、暴力を使用して被害者から暗clayton資産を奪い取る「暴力的盗難の連続犯行」を行っていたことが判明している。銃を使った直接的な脅迫から、身元詐称による巧妙な侵入まで、手口の多様化が進んでいるのが現状だ。こうした危機的状況を受けて、フランス政府も対策に乗り出した。4月のパリブロックチェーン週間では、フランス内相付委任閣僚ジャン=ディディエ・ベルジェが暗号資産強盗攻撃(レンチ攻撃)への予防措置として、数千件の登録者を集めた防止プラットフォームを立ち上げたことを発表している。暗号資産を保有する個人は、今まで以上に高度なセキュリティ対策と警戒が必要とされているのである。
