DeFi・ステーキング・NFTを巡る規制化の議論が本格始動
欧州議会経済金融委員会は、暗号資産の貸借、ステーキング、非代替性トークン(NFT)、分散型金融(DeFi)といった領域が規制の対象となるべきかについて、欧州委員会に評価を求めた。この勧告は金曜日に本会議投票に向けて提出された報告書に盛り込まれており、暗号資産規制の将来像を示す非拘束的な提案として機能する。ベルギー出身の欧州議員ヨハン・ファン・オーフェルフェルトが起草した本報告書は、経済金融委員会(ECON)による自発的決議であり、欧州委員会に向けた暗号資産規制に関する勧告をまとめている。
Nog een les te trekken uit de huidige bankcommotie. Leg een strikt verbod op cryptocurrencies op. Speculatief gif en geen enkele economische- of sociale toegevoegde waarde. Als een overheid drugs verbiedt, moet ze ook crypto’s verbieden.
— Johan Van Overtveldt (@jvanovertveldt) 2023年3月17日
報告書は7月7日に欧州議会での投票が予定されており、採択されれば議会のデジタル資産政策に関する公式見解となる。ただし、現行のMiCA(暗号資産市場規制)を直接修正したり、新たな法的義務を生じさせたりすることはない。
ユーロ建てステーブルコイン推進と金融サービスのトークン化促進
報告書の大きな特徴は、ステーブルコインに対する政策立案者の見方が大きく進化していることを反映している点だ。国際決済銀行の元事務局長で長年の暗号資産批評家だったアグスティン・カルステンスがステーブルコインに対する慎重な姿勢を軟化させる中で、本報告書はMiCaの枠組み下でのユーロ建てステーブルコイン推進を歓迎し、その開発を奨励している。暗号資産が決済効率化の手段として国家間で競争する環境が生まれる中、欧州はユーロ建てステーブルコインが国際金融市場での地位を強化し、より迅速で低コストの国際送金を可能にすることで、EUの金融市場競争力強化と通貨の国際的地位向上に貢献すると主張している。同時に報告書は、トークン化された商業銀行預金と中央銀行デジタル通貨(CBDC)の流通を補完するものとしてユーロ建てステーブルコインを位置付けており、公的デジタル通貨と民間によるデジタルマネーが共存する欧州のデジタル金融エコシステム構想と一致している。
MiCA統一運用と国家単位での規制バラ分けへの警告
委員会が承認した報告書は、EU全域でのMiCa一貫性のある運用を求め、加盟国が独自の規制要件を設定することで暗号資産産業の分裂化を招く行為に対して強く警告している。2023年シリコンバレー銀行などの金融危機当時、ファン・オーフェルフェルトは暗号資産をドラッグに例えるなど規制強化を求めていたが、その後の議論を通じて、適切な規制枠組みの下では暗号資産やステーブルコインが金融システムに有益であることが認識されるようになった。欧州委員会は既にMiCaの見直しを進めており、5月には公開協議をスタートさせ、DeFi、ステーキング、貸借、NFT、トークン化された金融資産などの領域への規制枠組みの拡大の必要性について意見を募集している。EU全体で統一的な規制環境が構築されることで、暗号資産企業は複数国での複雑な規制対応を避け、より効率的なビジネス展開が可能になると期待される。
