Liquid Networkの連盟準備金から約4,000BTCが引き出される
Liquid Networkは2026年9月、L-BTCを裏付ける連盟ウォレットから約4,000BTCが引き出されたと公表した。日本の利用者はL-BTCの入出金停止と、BTCへの交換可能性が回復するまでの資産リスクに注意が必要だ。
確認できた事実:4,019.4BTCの流出後にネットワークを一時停止
Liquid Networkの公式発表によると、L-BTCを裏付ける連盟ウォレットから約4,000BTCが引き出され、ブリッジノードが停止された。
元記事では、流出額は4,019.4BTCで、当時の評価額は約3億2,0ドルとされる。流出前に4,200BTC超だった準備金は、Blockstreamのプルーフ・オブ・リザーブ上で約207BTCまで減少した。USDT、DePix、RWAなど他の発行資産は影響を受けていないとされる。公式説明では、L-BTCを支える連盟ウォレットは15メンバーによるマルチシグで、取引には11者の署名が必要だ。
We are aware of a security incident on @Liquid_BTC. Purported white-hat hackers have withdrawn ~4,000 BTC (~$320 million) from the Liquid Federation wallet. The @Blockstream team is working on contacting them on-chain with a signed message.
— Liquid Network 🌊 (@Liquid_BTC) 2026年9月6日
What we know so far is that the funds…
流出先アドレスには「we are whitehats. contact us on chain」というOP_RETURNメッセージが記録された。攻撃手法は確定していないが、記事ではL-BTC側のインフレーションバグを悪用して存在しないL-BTCを作り、BTCを引き出した可能性が示されている。
日本の読者への影響:L-BTCは償還停止中の資産として扱う必要がある
日本の利用者にとって最大の論点は、L-BTCを保有していても、裏付けBTCへ直ちに交換できない状態にあることだ。
取引所にはL-BTCの入出金停止が通知され、Liquid Networkはブロック生成を続けているものの、ブリッジノード停止によりサイドチェーンへのアクセスが制限されている。L-BTCはBitcoin本体のBTCではなく、Liquid上で発行され、連盟が保管するBTCに裏付けられたトークンである。したがって、保有者はトークン価格だけでなく、連盟ウォレットの安全性、償還機能、取引所の対応を確認する必要がある。
Liquid対応ウォレットやサービスにも影響が及ぶ可能性がある。入出金が止まっている間は、無理に非公式な交換先を使わず、公式発表と利用中サービスの告知を確認することが重要だ。
helloBTC編集部の整理と今後の注目点:原因確定と資金返還の進展が焦点
今後は、バグの再現性、連盟の署名プロセス、流出資金の移動、L-BTCの償還再開が焦点になる。
連盟ウォレットでは複数メンバーの署名が必要だったにもかかわらず取引が成立したため、単純な秘密鍵流出だけでなく、サイドチェーン上の残高とメインチェーンの償還処理がどのように連動したかの検証が重要だ。ただし、現時点で攻撃者が本当にホワイトハットであること、バグが原因であること、資金が返還されることは確定していない。
利用者はL-BTCをBTCと同一視せず、償還可能性が確認されるまで流動性とカウンターパーティーリスクを分けて管理すべきだ。攻撃者が報奨金と引き換えに資金の大部分を返す展開も考えられるが、公式確認が出るまでは推測に基づく取引を避ける必要がある。
一次資料:Liquid Network
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