リップルCEOがセイラー戦略を批判、ビットコイン積立の金融工学的手法が市場を損傷

セイラーの優先株モデルが暗号資産市場に悪影響をもたらす理由

リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、マイケル・セイラーが推進するビットコイン積立ファンド「マイクロストラテジー」の資金調達手法に対して強い批判を展開している。セイラーが採用する優先株(STRC)は年11.5%の配当を謳いながらも、100ドル近辺での取引を想定して設計された。しかし現実には、この優先株は額面から25%以上下落して過去最低水準に沈んでしまった。ガーリングハウスはこの状況を「金融工学による長期的価値の喪失」と指摘し、単なる複雑な資金調達スキームが市場全体の信頼を傷つけていると主張する。

ビットコイン価格下落とマイクロストラテジー株式の連鎖的な下押し圧力

ビットコインが59000ドルを割り込む中、マイクロストラテジーの優先株と普通株の両方が深刻な下落圧力に直面している。優先株STRCは過去最低を記録し、普通株も2024年2月以来の安値まで下げ込んだ。この悪化する環境の中で、マイクロストラテジーの継続的なビットコイン購入エンジンは停止状態に陥っている。優先株の価格が100ドル以下に下がると、新たな優先株を発行してビットコインを購入するメカニズムが機能しなくなるからだ。暗号資産分析企業のクリプトクオントは、マイクロストラテジーがビットコイン買い増しを一時停止し、配当支払い能力のバッファを再構築すべきと提言している。当初7年以上あった配当カバレッジが、わずか14カ月程度にまで縮小したことが深刻な懸念材料になっているのだ。

ガーリングハウスが主張するビットコイン本体と資金調達手法の本質的な違い

興味深いことに、ガーリングハウスはビットコイン自体に対しては依然として強気の姿勢を保ちながらも、その購入方法には異を唱えている。彼は「金融工学では長期的な価値は生まれない」と述べ、あらゆるデジタル資産の真の価値はその実用性にあると主張する。マイクロストラテジーの経営陣がビットコイン本来の用途や効用性ではなく、複雑な資金調達スキームに注力してしまった結果、市場全体が混乱と不信を招いたという指摘だ。ガーリングハウスのこの見解は、ビットコイン推進派の中でも、その購入・保有方法が妥当であるかどうかについて異なる考え方があることを浮き彫りにしている。リップルが運営するXRPと競合するビットコインに対して前向きながらも、その時流に乗った資金調達手法には慎重な姿勢を示すことで、彼は暗号資産市場の持続的な発展には金融エンジニアリングよりも本質的な価値提供が重要だというメッセージを発信している。

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