AI需要でCoreWeave株が16%上昇、暗号資産を上回る計算基盤への資金
AIインフラ事業者のCoreWeave(CRWV)の株価が、2026年第2四半期の好調な業績と通期見通しの引き上げを受け、プレマーケットで約16%上昇した。AIインフラとは、人工知能の学習や推論に必要なGPU、データセンター、クラウド計算資源を提供する基盤である。
第2四半期の売上高は前年同期から2倍以上となる25億8,0ドルだった。市場予想をわずかに上回り、純損失は6億2,6,000,000ドルとなった。ただし、赤字企業である点に変化はなく、株価上昇は売上成長と将来の需要への評価が中心だとみられる。
CoreWeaveは受注残1040億ドルと売上見通しを発表
CoreWeaveは第2四半期終了時点で、契約済みの事業残高が1,040億ドルに達したと発表した。さらに、四半期終了後には250億ドル超の顧客コミットメントを追加した。受注残とは、契約済みで今後の売上につながる可能性がある案件の総額を指す。
第3四半期の売上高は34億5,000万〜36億ドルを見込み、2026年通期の売上高見通しも124億〜132億ドルへ引き上げた。経営陣によると、最近締結した契約の利益率は、直近の水準を5〜10ポイント上回った。計算能力の供給が限られるなか、価格面で有利な契約を結べていることが示されている。
IRENとCipher Digitalも上昇しAI計算基盤に資金集中
AI計算需要の拡大を受け、IRENとCipher Digital(CIFR)の株価もそれぞれ5%上昇した。両社はAI向けデータセンター需要の恩恵を受ける企業として投資家の注目を集めた。
今回の値動きは、AIインフラと暗号資産市場の間で投資資金の評価に差が広がっていることを示す。記事時点でビットコインは64,000ドルを下回っており、AI関連企業が集める資金、顧客、割高な評価に、ビットコインを含む暗号資産市場が追いついていない状況である。
日本の投資家にとっては、暗号資産関連銘柄を見る際に、単なるビットコイン価格との連動だけでなく、AIデータセンターやGPU計算需要への関与も確認する材料となる。ただし、CoreWeaveは純損失を計上しており、受注残がそのまま利益や株価上昇を保証するわけではない。成長率と同時に、赤字、設備投資、契約の実現時期を分けて見る必要がある。
出典:CoinDesk
