大手銀行スタンダードチャータードが、ビットコイン(BTC)は5万ドル、イーサリアム(ETH)は1,400ドルまで下落する可能性があるとの見通しを示し、市場で注目を集めている。同行は短期的な調整を想定する一方で、年末にかけての回復シナリオや長期的な強気見通しは維持している。
同行のレポートによれば、現在6万8,000ドル前後で推移するビットコインは、さらに約26%下落して5万ドルに到達する可能性があるという。イーサリアムについても、現在の約2,200ドルから約36%下落し、1,400ドルまで調整するシナリオが示された。
YouTubeショート動画解説:https://youtube.com/shorts/_pcBgcXdq8s
年末予測は下方修正も、回復見通しは維持
スタンダードチャータードは2026年末時点のビットコイン価格予測を従来の15万ドルから10万ドルへ大幅に下方修正した。下方修正幅は約33%となる。一方で、イーサリアムについては年末4,000ドルという予測を維持しており、BTCのみ見通しが引き下げられた点が特徴とされる。
同行は今回の下落局面を一時的な調整と位置付けており、ビットコインは5万ドルまで下落した後、年末には10万ドルまで回復する可能性があるとしている。イーサリアムも同様に、1,400ドルから4,000ドルへの回復を想定している。
下落要因としては、現物ETFからの資金流出が挙げられている。2025年10月のピーク以降、ビットコインETFから約92億ドルが流出したとされ、投資家のリスク回避姿勢が強まっていることを示唆している。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが市場の想定より遅いことも、暗号資産市場への資金流入を抑える要因になっているという。
注目されるのは、短期的な下落予測を示しながらも、同行が長期的な強気見通しを崩していない点だ。スタンダードチャータードは2030年にビットコインが50万ドルに達するとの予測を維持しており、暗号資産市場の成長余地は依然大きいとの立場を示している。
さらに同行は、ビットコインとイーサリアム以外についても中長期予測を提示している。ソラナ(SOL)は2026年末に250ドル、バイナンスコイン(BNB)は1,755ドル、アバランチ(AVAX)は100ドルに達する可能性があるとしており、市場全体への楽観的な姿勢もうかがえる。
市場ではこの予測を受け、短期的な下落リスクを警戒する動きがある一方で、長期目線では押し目買い機会と捉える投資家もいる。特に5万ドル水準は心理的な節目として意識されやすく、ETF資金フローや金融政策の変化とともに今後の焦点となりそうだ。
