MicroStrategy、34,164BTC(約254億円)を買収・保有量が815,061BTCに到達

目次

MicroStrategyが過去3位の大規模ビットコイン買収を実行

マイケル・セイラーが率いるMicroStrategy(MSTR)は、2026年4月13日から4月19日の1週間で34,164ビットコイン(BTC)を25億4,000万ドル(約254億円)で取得したことを、米証券取引委員会(SEC)への8-K届出書で4月21日に明らかにしました。この買収は、同社の記録上3番目に大きなビットコイン取得となります。

背景:ビットコイン現物取扱いの加速と市場環境の変化

2024年11月のビットコイン現物ETF承認以降、機関投資家によるビットコイン買い集めが加速しています。MicroStrategyは、この環境下で積極的なビットコイン資産の積み増しを継続してきました。同社の前回買収は4月13日の1週間前に実施され、約10億ドルを投じた買収の直後での再度の大型買収となります。

セイラーCEOは4月20日(日)の時点で、新規買収を示唆するメッセージを発信していたため、市場では期待感が高まっていました。MicroStrategyのビットコイン戦略は、単なる資産保有にとどまらず、企業価値の源泉をビットコインに集約する「ビットコイン・トレジャリー・カンパニー」の実現を目指したものです。

買収規模と平均単価:市場平均より2.98%安で取得

今回の34,164BTCの買収は、1枚当たり平均74,395ドルで実行されました。MicroStrategyの歴史的な平均買収価格75,527ドルと比較すると、1.48%安い価格での取得となっています。これにより、同社は段階的により有利な価格でのビットコイン積み増しに成功しています。

買収後、MicroStrategyの保有量は815,061BTCに到達し、総買収額は61億5,600万ドルに達しました。同社は現在、世界最大の上場企業によるビットコイン保有者として、総供給量2,100万BTCの約3.88%を保有することになります。参考までに、2024年11月の2大型買収時の取得量は55,500BTC、51,780BTCでした。

資金調達方法:STRCが総資金の85.7%を提供

今回の買収資金は、MicroStrategyの永続優先証券STRC(Stretch)を主軸に調達されました。SEC届出書によると、STRC発行による資金調達が21億8,000万ドル(総額の85.7%)を占め、MSTR普通株の売却が3億6,600万ドル(14.3%)を補完しました。

特筆すべきは、2026年4月13日にSTRCが単日でのアット・ザ・マーケット(ATM)プログラムの最大記録を樹立した点です。この日、1,190万株のSTRCが売却され、約10億ドルの取引量を生成し、推定7,741BTCの新規買収に相当しました。翌4月14日も継続して強気で、1,440万株が売却され、推定9,364BTCが関連付けられました。この2日間合計で推定17,204BTCがもたらされ、4週間平均比で驚異の518%上昇を記録しています。

市場への波及効果:機関投資家ビットコイン需要の拡大シグナル

MicroStrategyの継続的な大型買収は、機関投資家全体のビットコイン需要を牽引するシグナルとして機能しています。同社のSTRCという革新的な資金調達手段が高い実績を示すことで、他の上場企業も同様の戦略を検討する可能性が高まります。また、セイラーCEOによる「STRCが月2回配当を支払う世界唯一の優先証券」というコメントは、同証券の競争力強化への意思を示しており、今後のさらなる大型買収を示唆しています。これは、短期的なビットコイン需給の引き締まりをもたらし、市場全体のボラティリティ低下に貢献する可能性があります。

まとめ:大型機関買い集めが相場を支える

2026年4月中旬のMicroStrategyによる34,164BTC(約254億円)の買収は、機関投資家によるビットコイン積み増しトレンドの継続を示す重要な事例です。815,061BTCの保有という圧倒的なポジションと、STRC配当強化という資金調達の創意工夫は、MicroStrategyが「ビットコイン時代の標準的な企業モデル」を構築しつつあることを示唆しています。個人投資家にとって、機関投資家の動きを追跡することが市場判断の重要な材料となり続けるでしょう。

目次